職場でのクオリティ・オブ・ライフの重要性
クオリティ・オブ・ライフとは、もともとは医療や介護で使われていた考え方です。しかし、2018年に成立した働き方改革関連法により、クオリティ・オブ・ライフの重要性が高まり、企業にも採り入れられるようになりました。クオリティ・オブ・ライフとは、「生命の質」「生活の質」「人生の質」のことを意味します。生命の質とは、心も体も健康でいることです。生活の質とは今までの生活を続けながら暮らし難さを減らすこと、人生の質とは自分らしく生きたり生きがいを見つけたりすることです。これらの3つの質を、維持・向上することが重要だとされています。クオリティ・オブ・ライフを向上させることで、社員と企業ともにさまざまなメリットがあります。例えば、残業や休日出勤を見直すことで、社員のプライベートを充実させることができます。自分のために使える時間が増えれば、日頃のストレスの解消になったり、体を十分休ませたりできます。プライベートの充実は仕事への活力につながり、その結果仕事で成果を上げることもできるでしょう。成果を一度上げると余裕が生まれ、更なる成果につながるかもしれません。業績がアップすれば給与もアップし、福利厚生が充実する可能性もあります。企業側は、従業員のクオリティ・オブ・ライフの向上により生産性が向上し、経営へのよい影響が見込めます。このように、クオリティ・オブ・ライフの重要性が高まっているのも、1つだけの効果に留まらず仕事やプライベートに大きな好影響を与えるからです。